FPIC仙台ファミリー相談室設立準備室の開設について

(全国各地の相談室)
 FPICの相談室は、東京・大阪・名古屋・広島・福岡・千葉・宇都宮・松江・新潟・横浜にあります。
 FPICのホームページを通して、各相談室のホームページをご覧頂けます。それぞれ活発に活動しています。つまり、全国どこにでもFPICへの需要があり、各地で相談室を立ち上げて対応しているのです。

(仙台の相談室?)
 さて、仙台はどうでしょうか。残念ながら、東北地方以北には、まだ相談室がないのです。
(本年度の FPICの総会でも、出席会員から「どうして仙台に相談室ができないのか。」と苦言が出ました。)  
 そのため、仙台在住の方は、東京ファミリー相談室に問い合わせをして、同室から仙台在住の会員を紹介する方法が採られています。
 その紹介を受けて、私の妻(東京ファミリー相談室所属)が、当事務所を利用して、仙台市内などに在住する方の夫婦問題の相談を受けたり、子との面会交流の相談などに応じています。少々面倒くさいですね。

(仙台在住の会員)
 仙台市内には、FPICの正会員(いずれも東京ファミリー相談室所属)のグループがあり、永年の家裁調査官としての経験を踏まえてその後も自己研鑽を積み、東京の養育相談支援センターに出向いて最新の情報を仕入れた上、講師をするなどしています。
 仙台在住の個々の正会員をみますと、他の相談室に負けず劣らずの力量を有する人材が揃っており、そのような人材を活用しない手はありません。

(FPICの有用性)
 私は、仙台にFPICの相談室を開設して、家庭問題に関する良質な専門的情報の提供や各種の支援ができればと思います。
 というのは、私が、東京で公証人をしていたとき、公証役場を訪れる人の中には、家族のことで心配があったり、自らの心の問題を抱えている方が少なからずおりました。私は、そのような人たちをFPICに取り次いだのです。FPICでは、専門家であるベテラン会員が対応しており、クライアントから私が感謝されました。ほかに、高齢者の方の老後の任意後見人の受任などもFPICに取り次ぎました。FPICの会員個人でも信頼するに足る人々なのですが、FPICが法人として受任すれば、個人契約よりも永続性が確保されるばかりか、FPIC内では後見業務の正確性を担保するシステムが取られており、安心できるのです。公証人にとって、FPICはとても重要な社会資源でした。

(仙台相談室の開設準備室をなぜ大河原町に!?)
 しかし、FPICの知名度は低く、その相談室の開設に動くには、私が顧問であると名乗ってもインパクトがないので、やむを得ず弁護士登録をしました。弁護士登録をすると、弁護士会費などそれなりの費用がかかり、公務員を退職した身では、仙台市内に事務所を構えることができません。そこで大河原町にしたのです。
 大河原町は、私の最後の勤務先である福島家庭裁判所の隣県にあり、山形からもさほど遠くありません。東北地方は車社会であり、3県に繋がる交通の要衝地が大河原なのです。メールやFAXを活用すれば、遠距離の依頼者とも十分な打ち合わせができます。
 今やネット社会。大河原町から十分な情報発信ができます。
 近くには公証役場もあり、即刻サービスの提供を受けることもできます。 

(これからの仙台相談室)
 仙台相談室の開設は、まだ機が熟するに至っていません。いずれ他の相談室に勝るとも劣らぬものが仙台市内にできるはずです。
 そのためには個人・法人のご支援が欠かせません。よろしくお願い申し上げます。
 仙台相談室の開設まで、千本桜法律事務所に併設した仙台ファミリー相談室開設準備室において、皆様のご相談を承りながら、仙台の相談室の構想を練ります。
(当開設準備室での試行) 
 当地でも夫婦間のトラブルが多くみられます。
 これは千本桜法律事務所の特有のやり方ですが、離婚相談が持ち込まれると、まず夫婦関係の修復ができないかを検討します。そのために相手方にも来て頂きます。相手方は渋渋ながらも出て来て、ご自分の考えを述べられます。ちなみに女性からの聴取は私の妻の担当です。同性同士であれば話しやすいからです。最近、私の妻が永年FPICの正会員として活動しており、10年以上家事調停委員をしていることから、私の妻が最初に離婚相談を受けるようにしてみました。弁護士に相談したとなると、相手方が身構えることや、相談料をFPIC並に抑えたいがためです。むろん、私は側に控えており、法律問題や法的手続が必要となれば出ます。この方法ですと、FPICの事業と法律事務所の業務の線引きが曖昧になります。しかし、FPICは、もともと元家庭裁判所調査官という人間関係諸科学を専門とする人たちを中核とする集団ですが、社会からは、裁判所のOBによる団体として、法律面についても高い信用が与えられています。そうなると元裁判官・弁護士との連携が不可欠なのです。そこで、どのような連携態勢がとれるのかを試行錯誤しているところです。
 FPICに関するご相談を頂ければ、仙台相談室としてどのように対応できるのかを検討します。当事務所へご相談をお待ちします。
 FPIC専用の電話番号は0224-87-8115
 メールアドレスはa_okubayashi0608@yahoo.co.jpです